オープンアトリエで出会ったオランダ人の芸術家達に思う(欧水)

 

社会的に一流か二流か三流かは別として、
今日、お会いし、話せたアーティスト達は全員がプロでした。
そして、自分のアートに対して「好きでたまらない、」と言うのです。
この惚れ込みようは堂々としたものでした。


「好き」って感情のものですね。


この「好き」が「ずっと変わらない感情だ」というのです。
そして些細なチャンス、時には大きなチャンスを一瞬のためらいもなくしっかりと掴んで、
自分のアートを「もの」にしているのです。


チャンスの掴み方には各々の実力の違いがあるように格差もありますが、
それでも自分のアートで確実な「悦び」を得て、精進しているのです。


作品の評価は「好み」の違いだから仕方がない、
でも間違いなく必ず一人は「これが最高!」と言ってくれる。
それは、私自身なのだ。
他人がどう思おうと関係ない。
自分はこれを好きで続けているのだ!と。


その姿に、オランダの草の根芸術を見たような気がします。

一人の初老の男性アーティストが言っていました。
「生きているといろいろあるさ、嬉しいことも悲しいことも詰まっているよ、
いや、悲しいことのほうが私には多かったかな、、
でも好きなものが一つでもあるという事を知ると、生きていけるって事だよ」って。